こんにちは、Sierおじさんです。
今日は即位礼正殿の儀です。
なんと、朝からずっと天気が悪かったのに
突然虹が見えたとか。
こういう偶然は、明るい未来の予兆のようで素敵ですね。
(私のブログも誰かの明るい未来のために1ミリくらい役に立てたらいいな。。)
さて、今回は先日アップした記事の続編です。
先日の記事では
要件定義を行うにあたり特に気をつけなきゃいけないポイントを紹介しましたが、
本日は
要件定義を自分がリードして進めるための実践的なテクニックについて
これまた3点ご紹介したいと思います。
①まず「今」を可視化するべし!
要件を聞く=「これから」実現したいことを聞くことです。
ですが、そもそも何で要件が発生したか理解していますか?
この問いに答えられるくらいにユーザーを理解するには
まずは「今」を確り理解する必要があります。
ユーザーが「今」やっていることに不満があるから、「これから」に向けた
要望が発生しているはず。
ユーザーのためにも、自分たちのためにも、まずは確り「今」を聞きましょう。
そして、自分たちが要件定義する粒度と同じくらいに、「今」を可視化して
成果物に落としましょう。
業務フローでも一覧でも、既存のものでも新規作成でも、分かりやすければなんでもいいと思います。
大切なのは、自分たちが考える要件定義の粒度で、ユーザーと共通認識がもてること。
※私の経験上、ユーザーが作る成果物はふんわりしていて詳細が分からなかったことが多いので、個人的には既存の成果物そのままではなく、何かしらこちらが手を動かして可視化するのがおすすめです。。
まずは焦らずじっくり、現行業務分析から実施しましょう。
②「今」と「これから」を紐づけるべし!
ユーザーからやりたいことを聞いて、だんだんと要件が積みあがっていく中
「今、全部の要件のうちどれくらいが明確になっているんだろう?」
「そもそも全部ってなんだろう?どこまで要件聞いたら終わりなんだろう。。」
って思うこと、ありませんか?
いざやってみたら想定外の要望がでてきたり、予定外の業務の話がでたり、、
なんてことはよくあると思います。
ここでひるまずに挑むためには、先ほど作っておいた
「今」を可視化した成果物を活用しましょう。
先ほども述べたとおり、ユーザーの要件の源泉は「今」にあります。
逆に言うと「今」とは全く関係ない要件というのは存在しません。
なので、「今」を可視化した成果物と、「これから」をヒアリングした要件は
ひとつひとつプロットできるはずです。
プロットした結果、「今」だけがあって「これから」が無いところがあれば
それは要件が出し切れていないことになるし
「今」が無いのに「これから」だけがあれば
それはそもそも現行業務が把握しきれていないことになります。
こうすることで、自分たちが全体のどこまで進んでいるのか?が分かるから
ペース配分もしやすくなりますね。
徹底的に、紐づけていきましょう。
③何ををいつシステム化するか可視化するべし!
さあ、要件が全て出そろいました。いざ全部並べてみると
「これ全部対応したら、出来上がるのいつだよ・・・」
「死ぬほど金かかるんじゃないか・・・」
ってことも、よくある話じゃないかなと思います。
例えば過去ずっとシステム対応の機会がなかった業務だと
「ここで全て完璧にする!全部きれいにする!」
なんて感情が湧き出た結果、ずいぶんリッチな要件になったりするものです。
こうした場合、ユーザーとシステム側でスコープ調整が始まるわけですが
機能ごとにシステム化する/しないを決めよう!なんて議論をふっかけた瞬間、
きっともめることでしょう。。。
こんな時はちょっと考え方を変えて
「優先順位をつけて、段階開発にしませんか?」
と言ってみてはどうでしょう?
やらないんじゃない、順番を決めるだけ!
この一言があるだけで、ユーザーの心象は大分変わります。
また、システム側としてはこのプロジェクト内での対応スコープを
調整したいだけなので、優先度を低く設定した要件は別プロジェクトで
対応!という仕切りになれば全く困ることも無いはずです。
こういった話は要件定義の終盤に起きるからこそ、早く決着したいですよね。
ユーザーとシステムがWinWinになれるような立ち振る舞いをしましょう。
さあ、実践編はいかがでしたか?
今日記載したテクニックを遵守すれば
きっと要件定義のマウントポジションがとれるはず!
(言い方は悪いですが、それくらいにリードできるということで・・・)
少しでも皆さまのお役にたてたら幸いです。
以上、Sierおじさんでした。